華麗なる一族 最終回

阪神特殊製鋼の管財人が決定した。
その相手はなんと鉄平にとっては敵とも言える「帝国製鉄」であった。

新しい管財人の和島は、阪神銀行への提訴を取り下げることに決定。 裁判も終わってしまった。全ては父・大介の差し金であった。
そのことで阪神銀行と父・万俵大介の名誉は守られたが、鉄平は阪神特殊製鋼の役員を解任され、全てを失うことになった。


ここでようやく鉄平は銀平から、父・大介の本当の目的が「大同銀行を飲み込むため」であったということを聞かされる。
大同銀行では、過半数の役員により「阪神銀行」へ吸収されることが同意済みであった。


鉄平は父・大介のもとを訪れる。
「普通の家族でいたかった」と言う鉄平に「私だってそう思っていた。だが、お前は生まれてしまった…」と返す大介。
「理性ではお前を愛そうとしたが、感情がそれを許さなかった…」と言われ、万俵家で起こる全ての悲劇の原因が自分が生まれたことであり、自分の思いが父に届くことはないと気づいてしまった鉄平。


鉄平は家族へ電話をかける。そして息子・太郎に「強くなれ」、妻・早苗に「メリー・クリスマス」と言い残し、銃を持って雪降りしきる兵庫県丹波篠山へと向かった。


晦日阪神銀行は大同銀行を吸収合併のための調印式を行った。記者会見をする大介。
同じ日、鉄平はひとり銃を持って山へ入る。


そして、家族で何度も行った思い出の地で、祖父が愛用していた猟銃で、阪神特殊製鋼の作業服を着込んで、自ら命を絶ったのであった。


鉄平の遺体を確認に行く大介と銀平。他の家族は一足先に到着していた。
そこで鉄平の血液型から、鉄平は確かに父・大介と母の間に産まれた子供であったことが判明した。


遺体安置所から家族が出て行き、ひとりになった大介は鉄平の最後の気持ちが書かれた手紙を読む。
そこには周囲の者への感謝の気持ちと詫びる気持ち、家族への愛情、父への想いが書かれていた。


鉄平が死んで、真実を知り、そして息子の想いを知り、悔いる大介。


鉄平の遺志を受け、阪神特殊製鋼は操業を再開。 
季節はめぐり春、父・大介は愛人に別れを告げ、家族は平穏を取り戻した。
しかし、新銀行である東洋銀行は「金融再編」の流れの中で、他の銀行へと飲み込まれる運命にあるのだった。


半年後、鉄平の夢であった「高炉」は完成した。



欣也の演技がもう…(涙)
鉄平が死んだ後、実は鉄平が自分の子であったことを知った父が、誰もいなくなった安置所で泣き崩れるところがたまらん…
全ての始まりであったはずのことが、実は違った。そのことで人生を一番狂わされたのは、父・大介で、初めからわかっていれば、こんな悲劇が起こることもなかったでしょうに。


っていうか金持ちなんだから、血液型の検査くらい病院で受けておけよ(´Д`;)と思ったのは私だけではないはずだが、フィクションだし、そこはノータッチで。


このドラマも面白かったですwなんかもうお腹いっぱいですが。

大河ドラマの中身を濃くしたような内容ではありましたが、テンポが速くて中だるみがなく、とても見やすかったです。登場人物が多すぎるのが難といえば難ですが… そこのところは小説を読め!!ということでしょうか?私は読みます。気になるから…